コネクト・プレーヤー: Linda SkovmandとのQ&A
Frederik Hvillum (translation by Ai Farkas)


Veoの強化されたコネクト・プレイヤー機能を使えば、試合映像の中に選手同士を結ぶラインや距離測定を直接表示することができます。この革新的なテクノロジーの仕組みを探りつつ、実際にコーチたちがどのように戦術分析に活用しているのかをご紹介します。
Veoは、2Dレーダーのコネクト・プレイヤー機能を強化し、選手同士を結ぶラインを試合映像上に直接表示できるようにしました。これにより、コーチがレーダービューで選手をつなぐと、そのラインが映像上に現れ、選手の動きに合わせてヤード単位で距離もリアルタイムに更新されます。
この技術はVeoの選手追跡システムを基盤としており、ピッチ上の位置情報をフレームごとの正確な映像座標に変換します。これにより、コーチは試合映像上で選手同士の位置関係や守備の形を可視化でき、戦術的なコンセプトを動画セッション中にすぐに把握することが可能です。
コネクト・プレイヤーは現在、すべてのVeo Analyticsのオプショナルサービスをご利用の方に使用可能です。今回の機能強化について詳しく知るため、Veoのソフトウェアエンジニア、Linda Skovmand(リンダ・スコブマンド)さんに開発プロセスについてインタビューしました。
――2Dレーダー上のコネクト・プレイヤー機能を、実際の試合映像に拡張しようと思ったきっかけは何ですか。また、どのようなコーチング上の課題を解決したかったのでしょうか。
「このアイデアは、とても自然な流れで生まれました。2025年春に、ついにピッチ上の選手の位置を、画面上の正確な座標に変換する技術的な課題をクリアできたのです。これは非常にワクワクする突破口で、無限の可能性が広がる瞬間でした。」

「その年の後半に、2Dレーダー上で標準的な選手同士の接続表示を導入した際、自然な次のステップとして、これらの接続ラインを実際の映像上に表示することがすぐに浮かびました。
「2Dレーダーは戦術の全体像を把握するのに便利ですが、実際の試合映像の上に選手同士の位置関係を重ねて見ることには、さらに大きな効果があります。これにより戦術の考え方が直感的に理解でき、動画セッション中に説明するのも簡単になります。例えば、選手に『ここは広すぎる』『ここは詰まりすぎ』といった状況を、実際の試合の場面を使ってそのまま見せることができるのです。」
――選手が試合中に動き回っても、ラインの位置や距離測定を正確に保つようにするには、どのようにしているのでしょうか?
「この仕組みのポイントは、複数のデータをリアルタイムで組み合わせていることです。まず、2Dレーダーから取得した選手追跡データで、ピッチ上の正確な位置を把握します。そして、その試合映像に対応したカメラのキャリブレーション情報と組み合わせます。
動画の各フレームごとに、バーチャルフォローカメラがどの方向を向いているか、ピッチに対してどの位置にあるかを正確に把握しています。この情報を使って、ピッチ上の選手の位置を映像上に投影し、3Dのピッチ座標を2Dの画面座標に変換します。
一度選手の位置が確定すれば、『サークル・ザ・プレイヤー』と同じ方法で選手同士を結ぶラインを描きます。距離測定はピッチ上の実際の位置に基づいて計算されるため、カメラの角度やズームが変わっても常に正確です。」
――コーチは、実際の練習や試合分析で、こうしたラインや距離表示をどのように活用することを想定していますか?
「最も分かりやすい活用場面は、チームの動画セッションです。これまでは、レーダービューと映像を行ったり来たりしたり、距離を言葉で説明したりする必要がありました。しかし今では、映像を直接指しながら『ここでは18メートル離れているね。この距離は我々のプレスシステムには広すぎる』と、具体的に伝えられるようになりました。」

「守備ラインやプレスのタイミング、パスコースなど、戦術的なコンセプトを示すのにも非常に便利です。重要な場面で映像を一時停止し、守備ラインをつなげてみると、相手に突かれる可能性のあるスペースがすぐにわかります。また、攻撃側の選手と最も近い守備者をつなぐことで、プレスのチャンスを具体的に示すこともできます。
また、個々の選手の成長にも役立ちます。例えば、中盤の選手があるプレーの局面でサポート選手とどれだけ距離をとっていたかを映像で確認することで、自分のポジショニングの判断をより理解しやすくなります。
さらに、トレーニング準備の場面でも大いに有効です。もしコーチが、自分たちの中盤が特定の距離まで広がったときにピンチを招きやすいことに気づけば、その距離に合わせたトレーニングドリルを設計できます。試合で得たデータを、そのままトレーニングの制約条件として活かせるのです。」
――この機能は、Veo Analyticsでのコーチの分析作業に、どのように役立っていくのでしょうか?
「今回の強化によって特に魅力的なのは、私たちが目指している大きなビジョンの中に、しっかりと組み込まれている点です。すでに個々の動きを追跡する『サークル・ザ・プレイヤー』があり、そこに空間的な関係性を理解するためのコネクト・プレイヤーが加わりました。これらの機能が連携することで、コーチは戦術分析に必要な包括的なツールセットを手に入れることができます。
この機能は、試合後のレビューにおいて“当たり前”の存在になっていくと思います。コーチは重要なシーンにすぐジャンプし、関係する選手をつなげるだけで、客観的な距離や配置を映像上で確認できます。距離を感覚で推測したり、議論したりする必要はもうありません。すべて実際のトラッキングデータに基づいています。
本質的には、戦術的な気づきを、より身近で視覚的なものにすることが目的です。すべてのコーチが、データ表やヒートマップをじっくり分析する時間を持てるわけではありません。こうした機能があれば、コーチが普段から使っている“映像”の中に、自然とインサイトが現れてくるのです。」
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